【バウムテストの解釈】バウムテストの目的をきちんと知ろう

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バウムテストの目的

バウムテストは樹木画テストとも呼ばれ、投影法による心理検査を指します。

単純に木を描くだけのテストですが、描かれた木には無意識に描く人の感情が形となって表現されます。
それまでどのように生きてきたかも映し出されます。

描かれた木を診断することが、性格の深層部分(深層心理)を把握するのに有効な手段の一つとされています。

しかし未来がわかるわけではありません。バウムテストは占いではないのです。
「当たる」とか「当たらない」といったこともナンセンスなのは明白ですね。

言葉ではなかなか把握できない心の内面を、捉えようとすることがバウムテストの目的です。

なぜ木なのか

理由は2つ。

1.木は誰にでも描けるから
2.負担感が少ないから

筆記用具と渡し「木を1本描いてください」とだけ伝えるので、テストに対する抵抗感も少ないと言えるでしょう。

つまり被験者が自分自身の姿として、無意識のうちに感じているものを表しやすいというメリットがあります。

バウムテストのように絵を描く心理検査は他にもあります。
絵を描くテストは家を描くものや人物を書くものが代表的ですが、「木を描く」ことは幼児でも理解できる(おおよそ3歳から)ことなので実施しやすいのが特徴です。
よって幼児から高齢者まで、幅広く実施できるのです。

また、実施時間が短いのも被験者にとっては負担が軽く、メリットのひとつになります。
5分もあれば描き終えるケースがほとんどでしょう。

負担感が少ないので、比較的短期間のうちに繰り返し実施することも可能です。
被験者の変化を知る手がかりとして使うことも可能なテストでもあります。

「どんな木を描いたらいいかわからない」
と嘆く被験者もいますが、あくまで「自由に描いてください」とだけ伝えるようにします。

サイン(指標)

バウムテストは描画テストのなかでは最も先入観を持たずに取り組める方法です。
先入観のない絵には様々なサインが認められます。

幹に穴があいた木(ウロ)、わたあめのような樹冠、枯れた木など人によって描かれる木は多岐にわたります。

一見すると何の特徴もないような木であっても線の太さや筆圧、用紙のどこに描かれたかによる解釈で深層心理を知ることが可能です。

もちろんバウムテストの結果によって得られた所見は100%正確なものでありません。
1本の木に解釈上、矛盾したサインが表れることもよくあります。

サインによって本人の概念だけでなく、周囲の人々・環境に対する反応や態度も表します。何かの問題の原因や過程を推察することが可能です。

またサインの解釈は研究者によって異なる場合があることを知っておきましょう。
そもそもバウムテストの方法自体も研究者によって異なります。

一方向だけを見て解釈を得ることは大変危険なことなのです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。

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